ウイルス発生源

コロナウイルス洞窟Corona Cave

洞窟コウモリから、相次いで新型コロナに類似したウイルスが見つかっている。その多くでアナツバメが共存して、岩壁に唾液を固めて巣をつくる。これが中華料理で超高級な「ツバメの巣」として香港や中国各地で飛ぶように売れる。新型コロナウイルスはこの洞窟から商材に付着して武漢の商場に行き、そして世界に広がった。

新型コロナの発生源とされる市場

新型コロナウイルスの発生源といわれる武漢華南海鮮卸市場。近くに、ウイルスや細菌を研究する武漢国家微生物研究所の実験室があり、研究に使われなかったハクビシン(ジャコウネコ)やヘビなどの野生動物が、たまに市場に運び込まれ、市民に販売されていたという。
武漢マーケット
研究室職員が持ち込んだ動物に、漏出したコロナウイルスが付着していたと筋書きされている。しかし、コロナウイルスを熟知するプロフェッショナルが、こんなミスを侵すだろうか。それよりも、洞窟で採取されたツバメの巣に洞穴生物由来の新種ウイルスが付着して感染源となったと考えるほうが自然であり、可能性はずっと大きい

新型コロナ発見の洞窟で超人気食材

中国料理の高級食材「ツバメの巣」が採れるのは、ボルネオ(マレーシア)にあるゴマントン洞窟。ここには無数にコウモリがいて、その糞をエサとして食べ繁殖するゴキブリも無数だ。別名「ゴキブリ洞窟」と呼ばれる中で、アナツバメが自らの唾液を固めて「ツバメの巣」を作る
ツバメの巣
高級商材の多くは乾燥して洞窟から香港に、ここでお土産として売られたり華僑ルートに乗って世界中に流れたり、中国人バイヤーによって買い付けられて、中国各地の商場で販売される。過去にも度々、香港からインフルエンザのパンデミックが始まったが、今回の新型コロナウイルス(武漢の商場が発生源とされてきた)もこのルートで拡散した可能性が強い
表は、過去100年間に起きた感染症パンデミックである。このうちの殆どが香港そして中国の大都市が発生源になっている。香港をみると洞窟もありえないほど都市化しており、環境から新種のウイルスが出現したとは思えない。香港に流れ込む食材がウイルスの発生源と考える方が自然である。