あらすじ(日本編)
冬虫夏草の人工栽培に成功して、普及をすべく、東京に帰り着いた。前人未到の地しか育たないといわれた冬虫夏草という貴重で希少な薬膳キノコが、日本の農家や倉庫の片隅で、カップの中から大量に発芽するというのである。そして20万株という大規模栽培にも成功し、マスコミで紹介されて、一気にブームを迎えようとしていた。その時、川浪の運命は、新たな局面を迎えていたのである。
この画期的な大発明を盗もうとする連中によって仕掛けられた罠にはまることに。大連に蓄えた資産を食いつぶし、事業の縮小を余儀なくされ、東京事務所を閉めて福岡に行く。親父に誓った、癌に打ち勝つ冬虫夏草を目指して更なる研究を進めた結果、癌細胞をアポトーシスする冬虫夏草が完成した。この技術に対して日本政府が特許権を交付、癌にリベンジする態勢が整った。そしてその時、もう一つの大きな歯車が、静かに確かに始動をしていたのである。